「やおい小説家なんかじゃないもん。」
 ちょっとおかしなやおい小説です。腐って来てるけど……(笑)。
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DATE: 2006/03/27(月)   CATEGORY: 第一章
その二。
 イライラしながら残業を終えると、もう21時だった。平塚はまた接待するのかされるのか、夕方頃に黙って消えた。

 塚ちゃんは同期だけど、他の代理店から引き抜かれた途中入社で、わたしより確か五つ年上の32。わたしたちが採用されて最初の飲み会で、あの大声でみんなの前で口説かれて、その後も毎回口説かれるけど、二人で飲んでるときはそういうこと言わないから、きっとふざけているんだろう……。そういう関係、嫌いじゃないし、わたしにはすごく都合が良かった。けど、職場でも今日のお昼みたいな感じで話しかけてくるし、わたしも彼に合わせているうちに、周りから「お調子者カップル」とか、「漫才カップル」と言われるようになってしまった。そんなキャラじゃなかったのに……。

 弟の携帯を鳴らしたけど、留守電になってる。家に電話をしたけど、当然誰も出ない。あのお店をそっと覗いてみたい……なんて思ったけど、もちろんそんなことは無理。ニアミスは絶対に避けなければ。

 お昼にあの話を聞いたときは一瞬血の気が引いたけど、弟がそういうお店で働きたいと言うのを渋々ながらも許したのは、わたしだし。営業は毎晩接待に出るような業界だけど、その手のお店が接待に使われたなんてあんまり聞かなかったから……って、言わないよな、普通。でも、甘かった。しかも、よりによって平塚が行くなんて。彼にはその趣味はないから、もう行くこともないだろうけど、弟には注意しておかなければならない……。

 結局その夜は、住んでいる街の駅前にある居酒屋さんでご飯を済ませた。厳しいママさんがいて、酔って女の子に話しかけるようなお客は常連にはしないお店だ(つまり、冷たくあしらって二度と来ないようにし向けてくれる)。軽く飲むつもりだったけど、知り合いの人も何人かいたりして、話につき合っているうちに12時を回ってちょっと酔ってしまった。家でシャワーを浴びて、弟が帰るのをベッドで待っているうちに眠ってしまった。

 朝目が覚めると、隣に「わたし」が眠っていた。
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